サンガンピュールの物語（生い立ち編）PL

　小説・サンガンピュールの物語（生い立ち編）作者の言葉・プロローグ

　－作者の言葉－

　この物語は、延々と続く『サンガンピュールの物語』の第1作目です。予め書いておきますが、この物語の主な舞台は茨城県南部（土浦市、つくば市など）です。なぜ茨城県南部という中途半端（？）な地域となったのか。その素朴な疑問に対する答えは、物語の中で明かしていきたいと思います。

　物語は、主人公とは別の重要な登場人物による語りからスタートします。

　－プロローグ－

　読者の皆さんは、スーパーマンやバットマン、あるいはパワーパフガールズといった超能力を持つスーパーヒーローを信じたことがあるだろうか。それは架空の世界の話で、現実として信じたことがないのは当たり前。何を言っているんだ、子どもらしいことを。と多くの人は言うかもしれない。しかし、ある一人の男は語る。

　ぶっちゃけ言えば、子どもの頃の僕には信じられなかったかもしれない。ゴレンジャーが架空の世界の話だというのは分かっていた。それに自分が大人になっても、スーパーマンや、パワーパフガールズみたいな、ヒーロー系アニメを見たときには、現実にはあり得ない話で、世間の普通の人間と同じでいてほしいと思ったこともある。目立ったことはせず、普通の人間で…。そう思いたいくらい僕は（語弊があるかもしれないが）現実主義者なのだ。

　その僕が、不思議な力を持つ少女と出会った。そしてその少女と二人三脚で暮らしていくとは、誰が想像できただろうか。これは彼女の成長と、僕との交流を描いたSFチックな小説だ。

　（第1話に続く）